仙台市地下鉄東西線 国際センター駅

名称 仙台市地下鉄東西線 国際センター駅
発注者 仙台市交通局・仙台市
所在地 仙台市青葉区青葉山2-1外
竣工 2014年12月
主要用途 地下鉄駅舎・集会場
建築面積 2,124㎡
延床面積 4,100㎡(施工床面積)
構造・規模 鉄骨造 一部SRC造
受賞 鉄道建築協会作品賞 停車場建築賞
担当者
建築:奈雲誠・箕輪健・馬庭誠治・福住周史郎・美和絵里奈
設備:谷知孝也・吉井仁司    電気:中島克忠・岩田安範

森に佇む開かれた駅―自然・歴史・交流がつくる駅と公共スペースの新しいかたち
 
 2015年12月に仙台市に開業した地下鉄東西線の駅である。市中心部に近く、広瀬川と青葉山に囲まれ、仙台城跡の歴史を感じるとともに、大学や美術館や博物館、コンベンション施設等の文化学術施設が集まる地区にある。都心に近接し自然に恵まれた中に、ランドスケープの如く佇むように、けれども存在感ある建築を目指した。最大の特徴は、地下鉄駅上部にイベント等が可能な公共空間を配置し、中央の大きな吹抜によって地下鉄駅と一体的につなげたことである。これにより、駅と公共空間をシームレスに利用でき、イベントなど様々なアクティビティを受け入れる。地下鉄利用者にとっても、単に乗降だけではなく、何かが起こりそうな期待感を得られることだろう。また、屋内の公共空間から連続して屋外テラスを設け、間を全開にして一体利用も可能にした。そしてそこは広瀬川と仙台の街並みが作る素晴らしい景観を望む展望スペースでもある。駅の周囲は道路や広場、遊歩道もあり、東西南北からアプローチ可能で、駅の利用のみならず上部の公共空間や周辺施設へ容易にアクセスできる。見通しよい配置と大きなガラス面を通して人の動きが見え、賑わいや交流が生まれる。また、周辺の施設との連動もしやすい。外観は水平を強調した大屋根でボリューム感を抑え、景観に配慮した。大屋根は軽快な柱で支えられ、大きなガラス面で透明感と開放感をつくり出した。また素材感あるRC打放しと、城の石垣をイメージした石壁を配し、伊達正宗の黒甲冑に因んだ黒を用いるなど、歴史が積み重なる存在感と崇高さを表現した。